プロ教師 久光のブログ

『友だち幻想』

2018.05.09

みなさん、こんにちは!5月に入り、新緑の季節になってきましたね。旭ヶ丘教室近くの台原森林公園も緑の綺麗な木々でいっぱいの景色に変わってきています。今月は野外活動や修学旅行など楽しみな行事が目白押しなので、五月晴れの日が続くことを願っています。

 

さて、本日は皆さんにぜひ読んでいただきたい一冊の本をご紹介したいと思います。毎週土曜日に放送されている『世界一受けたい授業』という番組の中で先月紹介されていた本なのですが、今回のブログのタイトルになっている『友だち幻想』(菅野仁著・ちくまプリマ―新書・2008年)という本です。

実はこの本の著者は、私の出身大学の教授で、実際に先生の授業を大学時代に受けていたので、テレビ番組で紹介されていた時はとても驚きました。

 

この本を授業の中で読んで、友達に対する考え方が少し変わったような気がします。先生はこの本の中で、周りにいる全ての人を「他者」であると定義しています。どんなに仲の良い友人であれ、もちろん両親でさえも、自分と異なった価値観や考え方を持つ「他者」なのです。そのことを前提に置いたうえで話が進められていきます。

私が特にこの本や、実際に受けた授業の中で印象深いメッセージが、「友だちは100人作る必要はない」というものです。よく小学校などで先生から無意識のうちに刷り込まれる「クラス全員と仲良くしなければならない」といった観念があるかと思います。その通りにできたらもちろん素晴らしいことでしょう。しかし、実際クラスには十人十色様々な考え方を持った人たちが集まっています。そのような中でクラス全員と仲良くなることは相当難しいことではないでしょうか。私自身、小学校から高校・大学時代のことを振り返っても、クラス全員と仲良くできた記憶はありません。

それではどのようにクラスの合わない人たちと付き合っていけば良いのか、先生は世の中には合う人・合わない人がいることを理解した上で、合わない人とはうまく波風が立たない程度の関係・距離感を保つことが大切であると述べています。例えば、クラスのグループワークや理科の実験などどうしても合わない人と全く関わらないということは無理がある話です。そのためその場で事がうまく進むような最低限の関わりのみを持ち、その他の場面では無理して関わる必要性はないということです。なかなか割り切ることが最初は難しいかもしれませんが、徐々に慣れていくととても気持ちが楽になると思います。

 

みなさんは私たちが学生時代を過ごした頃よりも、SNSの影響等で友だち関係に悩むことが増えているのではないでしょうか。そのような時、上記の本を読んでみるとすっきりするかもしれません。もちろんアップルの先生方は、勉強以外の悩みも優しく聞いてくれるので、教室にちょっと早く着いたら気軽に話してみてくださいね。

 

5月の校外行事にこれから出発するみなさん、素敵な思い出を作れるといいですね☆