プロ教師 北原のブログ

「走れよ、メロス。」

2017.10.02
こんにちは。涼しい日が増えてきて、秋らしくなってきましたね。昨年の秋に「今年は音楽の秋です」と書いていたのですが、実は今でも続いております。楽しいことって長くつづけられるんですよね。みなさんも、長く続けている好きなこと、ありますか?
 
さて、今回のタイトルですが、「えっ?」「『走れメロス』じゃないの?」と思った方もいるかと思います。実はこれ、ある中学生の自由研究から取ったフレーズなんです。私の担当している生徒さんから「こんなおもしろい自由研究があるんです」と教えてもらったのですが、読んでみたところとっても興味深い内容だったので、みなさんにもご紹介したいと思います。
 
一般財団法人 理数教育研究所というところでは、算数・数学の自由研究のコンクールを開催しています。このコンクールで2013年に最優秀賞を獲得した作品のひとつが、「メロスの全力を検証」というものでした。
「走れメロス(作・太宰治)」というお話は、中学校の教科書にも載っているので、ご存知の方も多いかと思います。主人公のメロスは大事な親友のために、長い道のりを全力で走って往復します。詳しい内容は、ぜひ本で読んでみてくださいね。
 
これに対してその中学生は、「メロスはどれくらい全力で走ったのだろう?」と、実際に出てくる地名や時間に関する記述を元に検証したのです。その結果は以下の通りです。
・往路(行き)の平均時速・・・3.9km/時
・復路(帰り)の平均時速・・・2.7km/時
一般的に、人間が歩く早さは4km/時くらいといわれています。つまり・・・メロスはまったく全力で走っていないんです。それどころか、普通の人が歩く早さよりもずいぶんゆっくり歩いていたことになります。
 
この研究をした生徒は、感想として「『走れメロス』というタイトルは、『走れよメロス』のほうが合っているなと思いました」と締めています。こういうセンス、おもしろくて私は大好きです。
 
こんな風に、興味のあることをとことん調べる、検証してみるというのが本来の勉強かもしれません。楽しいですよね。みなさんも、身の回りで「当たり前に思っていたけど本当にそうなのかな?」と思うことをじっくり調べてみることで、楽しく勉強ができるようになるかもしれません。おもしろい結果が見つかった方は、ぜひ教えてくださいね!
 
参考ホームページ:一般財団法人 理数教育研究所