プロ教師 北原のブログ

学習指導要領の改訂について ~小学校編~

2017.03.07
「学習指導要領の改訂」というニュースを、最近耳にされた方も多いかと思います。聞いたことはあるけれど、どんなふうに変わるのか分かりづらいという声も聞こえます。そこで今回は、この改訂について、私なりにかみくだいてお話したいと思います。
 
まず、「学習指導要領」とは、文部科学省が定める、学校での教育課程の基準です。簡単に言うと、全国一律で「最低限こういうことを学校の授業で教えてください」という決まりのようなものです。この学習指導要領は、おおよそ10年ごとに、時代の変化や子どもたちの状況などによって新しいものに変えられています。前回の改訂が平成20年、そして次回は平成30年の予定です(小学校での実施が平成32年を見込まれています)。この、次回の改訂の方向性について、中央教育審議会というところで話し合いが進められており、内容が決まってきています。
 
基本的な方向性としては、
・基礎的な知識
・技能、思考力、判断力、表現力等
・主体的に学習に取り組む態度
という3要素のバランスが重視されるとのことです。
 
おそらく皆さんが気になるのは、「具体的に何がどう変わるの?」というところかと思います。そこで今回は特に小学校の授業内容について、大きく変わる点をいくつかご紹介します。(中学校・高校等については次回以降のブログにて各教師がご紹介します。)
 
①英語の授業について
現在、小学校では5・6年生で英語の授業(「外国語活動」という教科名です)が行われています。この授業は英語を「聞くこと」「話すこと」を中心としています。
改訂後は、この授業に加えて、「外国語」という教科が同じ時間分増えます。英語の授業が倍になるということです。こちらは、英語を「読むこと」「書くこと」を中心とする、教科型の授業となります。
併せて、これまでの「外国語活動」の授業が、3・4年生でも行われるようになります。
つまり、「英語の授業(聞く・話す)が3年生から始まるようになる」「5年生になると、読み書きの授業が追加される」ということです。2020年から実施の見込みなので、今年の春に幼稚園年長さん(5歳)になったお子さんは3年生から英語の授業が始まることになりますね。また、今年の春に2年生になるお子さんは、5年生から英語の読み書きの授業が始まります。
 
②プログラミングの授業について
今回の改訂で新しく出てきた言葉の1つに「プログラミング教育」というものがあります。「えっ、コンピュータのプログラミングを小学生でできるようにするの?」と驚く方も多いかもしれません。ですが、これは技術を完璧に身につけることではなく、「プログラミング的思考」というものを育むことが目的なのだそうです。
「プログラミング的思考」とは、文科省によると「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」とだそうです。
このプログラミング教育については、特に「情報」などの教科が小学校で追加される予定はなく、今ある教科の中での指導となるようです。具体的に、何年生からどのように取り入れるかについては各学校の判断になるので、始まってみてから形が固まっていく可能性も高いのではないかと思います。
 
このように、今回の改訂では新しく学ぶ内容が増え、授業時間数も増えることになります。学習サポートをする者として、こうした変化には敏感でありたいと思います。そして、生徒さん一人ひとりのニーズに合わせて今後もしっかりサポートしてまいります!
 
 
~中学校編へ続く~