プロ教師 野里のブログ

サイエンスを学ぶ

2015.03.31

春休み中に苦手な理科を復習したいという中学生の生徒さんと、原子や分子・化学反応式のつくり方を勉強していたときのことです。「原子とか分子なんて目に見えないものを勉強して、いったい何の役に立つの…」そんな素直な疑問をぶつけてきてくれました。

最近ホーキング博士の映画を観たばかりだった私は、やや熱っぽく、『普段見ている世界でも、ミクロな目で見ると実は思いもよらない化学反応が起こっていたりするんだよ!同じものでも、マクロな視点で見たときと、ミクロな視点で見たときでは全く別のものが見えてくるのって、とっても面白いことだと思わない?』と、切々と語ってしまいました。つい理系の血が騒いで熱くなってしまいましたが、あとから、もっと興味をもってもらえるようなうまい言い方があったかもしれない…と反省しました。

私も中学生の時は、5教科の中で理科が一番苦手でした。どうして興味をもつようになったのか?と聞かれると、これだ!という決定打を挙げることは難しいのですが、色々な出来事がきっかけだったように思います。

中でも印象的だった出来事があります。ある日の塾の帰り道に、父の車で送ってもらっている時にこんなことを言われました。「今見ているあの星は、実際にはもう存在しない星かもしれないんだよ」…なんてロマンチックなんだろう!!と思いました。その時以来、理科の勉強もわりと楽しんで取り組めたような気がします。

理科は、分野によっては少し難しく感じてしまいやすい教科ではありますが、よく考えてみれば本来最も私たちに身近な世界の話であり、まだ研究中の分野も無限にある夢のある学問です。生徒さんたちがちょっとでも興味をもち、楽しく取り組めるきっかけをつくってあげられるよう、私もあらためて理科の面白さについて考えてみようと思います。