教科別対策法 ~英語~

英語とは何でしょうか?

学校で授業があって、テストされるもの? 単語練習が大変なもの? そうではありません。
英語は言語。つまり、「コミュニケーションツール」です。
それでは、コミュニケーションを円滑にとるために必要なものは何でしょうか? それは、
「語彙、文法、読解」の3つです。

一見関係のないことに思えるかもしれませんが、テストの点数を上げるためにも、目標の大学に合格するためにも、この3つの習得が最も重要です。そして、習得には目標を明確にし、それに沿った実現可能な計画を立て、質・量・時間全てバランス良く取り組むことが必要となります。

それでは、「定期テスト対策」と「入学試験対策」を通して、「3つの力の効率的な習得方法」をご紹介します。

定期テスト対策

共通事項

(1)予習

「あらかじめ(予め)であれ!」
予習(単語調べ、訳、内容読解)を授業中、授業後やテスト直前(!)に行っていませんか?予習は必ず「あらかじめ」でなければいけません。予習も大切な一回分の学習(演習)です。
方法ですが、教科書に直接書き込むのではなく、拡大コピーをとり、「自分オリジナルの予習ノートを作る」のが効果的です。見開き左ページに本文と訳、右ページに調べた単語、というスタイルがお勧めです。読解力をつけるには、「前から訳していく」が基本です。大まかな意味の切れ目ごとにスラッシュを入れ、そのブロックごとに訳していきましょう。模試や入試に必要な実践力が養われます。
予習時の疑問を、授業でスムーズに質問できるよう整理しておくことも忘れずに。部活等で平日が忙しい場合は、「週末に翌週分の予習をまとめておく」と安心です。

(2)授業

「今日の単語(文法)が、入試にでるかもしれない!」
こんな風に思ったことはありますか?
先生の口頭説明をノートに書き込むことを忘れずに。文法の正確性を高めるために、反復練習は欠かせません。先生の指示がない限り、テキストに直接書き込むことはおすすめしません。テスト対策の反復演習ができなくなってしまいます。本文のCDリスニングは、単語や文章の発音・イントネーションを正しくインプットする貴重な機会。じっくり耳を傾けましょう。
先生に質問して疑問を解決することも大切! 積極性も成績に大きく関わります。

(3)復習&演習

「忘れる前に、確実な力にしよう!」
その日のうちに、授業で書き込んだ内容をきちんと読み返しましょう。
重要事項をまとめたり、色ペンやマーカーなどでピックアップするのもお勧めです。テスト前には、単語・本文を、「書き込みを見ずに音読できるかどうか」もチェック。単語のスペリングも、迷わずに正しく書けるようにしましょう。 そのユニットに関係する文法演習も、テストに間違いなく出題されます。

種類別対策

(1)リーディング(英語Ⅰ、英語Ⅱなどの長文の授業)

長文読解力養成の絶好のチャンス! 上記の大原則をしっかり守りながら、一文ごとの「細部訳」とストーリーの「全体訳」を捉えましょう。
書き込んである予習ノートを見なくても、英語らしい発音で読めて、前からの直訳と、後ろからの意訳の両方できるのが理想です。

(2)オーラルコミュニケーション/ライティング(会話表現、リスニング、文法中心の授業)

海外の文化知識を深めながらも、「バリエーション豊かな単語、文法」を身につけましょう。
「リスニング演習」は、英語特有の発音やアクセントに慣れる貴重な機会です。

入学試験対策

※センター試験を基調としています。

習得が必要な力

(1)単語力

「スペリング、発音、品詞の種類、意味」。この4つが基本です。 あなたはどんな方法で単語を覚えていますか? ひたすら書いて練習する、紙に書いて目につきやすい場所に貼る、音読する、オリジナルの単語帳を作る、市販の単語帳を利用する、など。自分に一番合った方法で構いませんが、上記の「4つを必ずまとめて」覚えましょう。 動詞であれば、自動詞なのか他動詞なのか、名詞であれば、可算名詞なのか不可算名詞なのかの区別も大切。それによって文法に細かな違いが生まれてきます。 また、「その単語の全体の意味イメージ」で捉えることも重要です。 「派生語」もあわせてチェックしましょう。知識が体系的にまとまり、単語の共通ルールが見えてきます。 「発音記号」は苦手な人が多いからこそ、差をつけるチャンス! ぜひ暗記しましょう。体を使って発音(実践)しながら、フォニックス(理論)も同時に学ぶと、心強いですね。

(2)熟語力

教科書、単語帳記載の熟語には、「~」がよく見られます。「~」に入るのは、名詞なのか、 原型不定詞なのか、動名詞なのかをきちんと把握するようにしましょう。一つ一つチェックすると、確実な得点につなげられます。
熟語特有の「単語の組み合わせ」にも注意が必要です。どのような語句同士のつながり、順番になっているか、言葉で説明できるようにしましょう。
使われる「前置詞の種類」も大切です。前置詞が異なるだけで、全く違った意味になる熟語がたくさんあります。単語帳に載っている前置詞のイメージ図も活用すると◎。

(3)文法力(構文分析力)

出題頻度の高いものから優先に、基本形を頭に入れて「類似問題を演習」も有効。教科書、問題集、参考書など、いろいろなところから問題を拾い、基礎力を揺るがない応用力に変えましょう。
出会った文章を「徹底的に構文解釈」することも大切です。いったんコツを掴んでしまえば、あとは応用するだけなので楽になります。身近な人物や好きなことを題材にし、覚えやすい例文を作ることもお勧めします。

(4)読解力

「起承転結、5W1H」を常に意識して、話題転換のサイン(接続詞等)を見逃さないようにしましょう。普段の対策としては、ひたすら量をこなし、英語の長文を読むこと自体に慣れることです。練習せずに本番の成功はありえません。

(5)リスニング力

「子音+母音のリエゾン」は聞き取れますか? 英語特有の発音やイントネーションに慣れることは、リスニングにおいて最も重要です。
授業で流される本文CDを練習台にすることはもちろん、外国のお気に入りアーティストの曲を歌詞あり/なしで聴いたり、真似して歌ってみたりしても、楽しく覚える良い機会になります。工夫やクリエイティブになることも時には必要です。
多くの人が話す、さまざまな種類の英語に普段から耳を慣らしておけば、満点も夢ではありません。
苦手な人が多い「速記」は、リスニング対策問題集や授業でのリスニングを使い、普段から練習することができます。リスニング中のメモは5W1Hを中心に取りましょう。

問題形式別解法テクニック

(1)発音、アクセント

問題解答時には、「頭の中で実際に発音」してみましょう。理論と実践で培ってきた知識を発揮する機会です(試験中は、本当に声を出さないように! 普段からの練習が必要です)。

(2)文強勢

内容読解そのものです。その単語を強調することによって、「話者の意図するものは何なのか」ということを確実に読み取ることが大切です。その場面、話の中に入り込みましょう。

(3)文法・語法・対話文

四択では類似表現に惑わされないようにしましょう。「正しい前置詞の組み合わせ」を普段から正しく覚えておくことが重要です。
似た意味を持つ動詞、名詞、形容詞、副詞の「細かな違い」も重要。こちらも常日頃の積み重ねがものをいいます。
対話文では、内容を正確に読み取りながら、引っかけ問題に注意しましょう。典型的な質問と応答の組み合わせや、口語表現の数は決して多くはありません。反復演習で力をつけ、確実に得点しましょう。

(4)語句整序

「文や単語のルール」に従い、「小さいまとまり」をいくつか作り、最後にまとめる方法がベストです。最初から順番に正しく並べようとすると、大抵の場合、結局失敗するか、何倍もの時間がかかります。
苦手意識が強い人が多いかもしれませんが、努力した分だけ効果が顕著に表れる問題ですので、量をこなしましょう。友人同士で問題を作りあうのも面白いかもしれません。

(5)長文(グラフ・統計・図参照もの、論説文、物語文等)

「設問を読んでから本文へ」へ移りましょう。時間制限がある入試では、いかに効率良く趣旨を掴み、解答するかがポイント。最初に設問に目を通し、「テーマ・キーワード」を探しながら、どのような問題が出題されているかを把握した後、本文で答えを拾うようにすると、大幅に時間短縮ができます。
「起承転結(話の要点)、5W1H、話題・論転換のサイン(接続詞等)」を見つけたら、すかさず線を引きましょう。流れが頭の中ですっきり整理されます。
分からない表現があっても、「前後で推測」することができるのは長文の良いところです。頭を柔らかくして、連想ゲームのように取り組みましょう。例え推測できなくても、「決して立ち止まらないこと」。飛ばして読み進め、文全体の趣旨を捉えることに全力を尽くしましょう。

(6)リスニング

「5W1H、起承転結」などの大切な情報を確実に捉えながらメモをとること!頭の中で「話の場面を思い浮かべる」ことも理解を助けます。登場人物になりきりましょう。聞き取れない、意味が分からない箇所があっても、「次はきっと解けるだろう」と、気持ちを切り替える「前向きな姿勢」が大切です。