教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第1回 ナンバースクールは死語?

「ナンバースクール」という言葉は今や死語なのかも知れません。ひと昔前は違いました。ナンバースクールなどの進学校には入れないと思うと、熱心に勉強する子供達が多くいました。

でも、今の中学生たちにとっては、やる気を起こさせる言葉ではないようです。

理由としては最近の生徒さんが「人より目立つこと」「仲間から突出すること」を嫌い「傷つきやすい」傾向にあることが挙げられると思います。ですから「ナンバースクール」に入ることに価値を見い出せないのではないでしょうか。しかもこの傾向は年々強くなっていると感じます。

また、多くの兄弟に揉まれて「これじゃいけない、負けないぞ」という気持ちは現在の少子化では芽生えにくいのかもしれません。

今の子供たちが「これじゃいけない」と思うのは「人が持っているのに自分が持っていない」時などです。最新のゲームやファッションは「ゲット」しようとがんばります。子どものやる気の動機はそこにあることが多く、大人はまずそこに気づく必要があります。

私たち大人は「ナンバースクール」の良し悪しではなく、たとえ人と違っても自分の目標を持ち努力することができることのスゴさを伝えられたらいいなあと思うのです。

人と違うことの価値を見い出すことができれば、オリジナルの発想もそこから生まれ、いずれはまた仙台から「ノーベル賞の田中さん」が出現するかも知れません。

うちの子は「勉強ギライ」だとがっかりしている親御さん、まだまだ可能性がありますよ。

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