教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第3回 推薦はやる気を失わせる?(03.5-6月号)

当社の生徒さんには中学や大学受験の方も多いのですが、今回は今春の高校入試の中でのやる気を取り上げてみます。ご存知の通り、以前より推薦合格者が増えています。科にもよりますが、三~四人に一人が推薦です。そんな中で、今年の三月六日(一般入試)は入試の頂点の日というより、「推薦で落ちた人たち、または推薦を選択肢に持てなかった人たちの敗者復活戦」の感がありました。

生徒さんの中で、定期試験も悪くなく、学校生活の面でも、文化祭実行委員などで活躍した生徒さんがいました。推薦希望を出し「通るだろう」と学校でもいわれていたのに、だめでした。その子はショックを受けやる気をなくしました。

少し前までは入試は皆一発勝負でした。ところが今では長期戦。この生徒さんには、私たちの多様な経験から「逆転勝利」した生徒さんなどの取り組みをもとに、やる気が出るように家庭教師と共に働きかけをしました。「どんなにがんばっても無理なのではないか」という思いがよぎることもあったと思いますが、うれしいことに一般入試で合格できました。彼は精神的なたくましさも手に入れました。

「うちは日ごろの成績が悪いから推薦なんて」という声もよく聞きます。入試の状況がよいものなのかどうかには、疑問があります。推薦は必要ですが、やる気を失わせることもあるのが現実かもしれません。でも推薦は入試の頂点ではなく、入試の手段でしかないのです。やる気をそこで失うことはないのです。

次回は「北学区vs 南学区」ということでやる気についての話をしようと思います。ここにも今昔で変化アリです。

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