教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第4回 北学区vs 南学区

あるお母さんがこんなことを言って、ため息をつきました。「せっかく三女高を受けられるのだから、がんばってほしいワ」
このご家庭の場所は仙台の北学区にあり、お母さんのご実家でした。お母さんが学生の頃には三女には行けませんでした。しかし今は特別な枠の存在で、北学区の女子は南学区に進学できるのです。娘さんに三女高生になってほしいという希望は、自分が受けたくても受けられなかった経験からのものでした。
進路相談を受けにきたあるお父さんがこう言いました。「公立に行ってもらわなきゃ困るのに、入れそうなところがない」こちらも北学区にお住まいでした。
北学区と南学区で、学区に関わる相談が多いのは北学区です。受験できる高校に昔と違いがあるのと、5教科でかなりの点数を取らなければ公立に行きづらい実態があるからでしょう。
もちろん南学区の方からの相談もあります。のんびりしていて心配だ、など色々と。しかし共通する部分があるのに気づきます。「なんで受けたい学校を受けられないのか」北であれ南であれ、一番望んでいる高校を受験したいだけ。どっちが良いとか悪いとかではなく、争ってもいないのです。北学区vs.南学区という題ですが、実は本当はそんなことを気にしないで受験ができないかと宮城県に問いたいのです。学区がやる気を失わせるのであれば、未来を担う人材の育成阻害ではありませんか。なんてね。

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