教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第5回 一番ムカツクことは何ですか?

「やる気」というのは心の動きの一つだと思います。心の動きを表す言葉はいろいろありますが、お父さんお母さん世代で使われなくて、ここ十年位によく使われるようになった言葉に「ムカツク」という言葉があります。この言葉、よく耳にしますし、もう幅広い世代に使われる言葉ですね。
少し前になりますが、ある調査で「一番ムカツクことは何ですか?」という質問に学生が答えているものがありました。多かった回答に「嫌いな奴が自分のマネをした時」というのがありました。「嫌いな奴が自分のマネをした時」!想像から大きく超えていて驚く気持ち半分と、何かわかる気持ち半分…。ただ私たちが学生だった頃にはなかった回答と思います。ここに最近の生徒さんたちのモチベーションを解く鍵がまた一つあるように感じました。好きな奴にマネされるのはうれしいのだと思います。きっと昔よりも。でも嫌いな奴がマネするのは、最悪。この感覚から今は周りに対する意識が昔よりも過剰になっているように感じるのです。学校や塾では他人との関わりに大きく疲れてしまうのかもしれません。だから家庭教師に対するニーズが年々増えているのかもしれません。もちろんその周りに対する意識を勉強へのモチベーションに変えることができる生徒さんもいますが、他人と張り合って勉強をがんばる生徒さんは昔ほど多くありません。やる気はそこからは出てこないようです。
やる気は「自分が本当に困る」と感じた時には出てきます。でもなかなかそこに至らない。子供たちが自分の将来に対する見通しが持てず、どんなことに困っていくかわからないのは大人の責任だと思います。その部分を実感できるような働きかけが必要だと当社の教師たちに話すことがあります。
連載を開始してかなりたちましたが、読者の皆さんの遠慮なきご意見を多くいただきたく思っています。どんなことでもOK!心から嬉しく思いますのでこちらまで。私も日々、皆さんにお役に立てることは何かを模索しています。

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