教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第12回 変化球を投げろ!

「雨が上がったね。こんな日は教科書の問題を解くに限るね」 「また、わけわかんないこと言って…(苦笑)」
初めの言葉を言ったのは家庭教師、後の言葉が生徒さんです。
勉強をすることに対して、納得して意欲的に取り組む生徒さんの方が少ないのが現状です。試験や受験までのタイムリミットを感じても、やる気にはなれません。そんな時に意外と効く薬はユーモアです。 当社の研修ブースでは、定期的に「駅前研修会」が行われています。教師たちが指導法などの研修をしたり、情報の交換をする場です。その中で、指導が軌道に乗らない時の解決策として「ユーモアで生徒さんの気持ちを軽くする」という意見がよく出されます。「生徒さんをノセる」といった意見も多いです。
例えば、ある生徒さんの場合、宿題に取り組めないことがありました。 「なんでこんなことしないといけないの?」 その気持ちが邪魔をして進めないのです。その理由はきっとわかっているのでしょう。何度も周りの大人から押し付けがましく言われていたと思います。 そう聞かれて、教師はユーモアたっぷりに将来へのシュミレーションを話し始めました。「高校に入るとこうなる。楽しいぞォ。明るい未来だぞォ」おもしろおかしく話されると「勉強やるかなー」といった気分になって、勉強を始めたそうです。そんなこと一時凌ぎに過ぎないとお叱りの意見もあるかもしれませんが、この小さな繰り返しが学力上昇を呼び込み、自信が出て本当のやる気につながることはあるのです。
ある統計によると、生徒さんとご両親の間で将来の進路の話をしているご家庭は約9割だそうです。読者の皆さんのご家庭では、その話をする時の雰囲気は「重い」でしょうか。「軽い」でしょうか。真っ向から話し合うばかりではなく、たまには変化球を投げてみませんか。

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