教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

家庭教師と塾の良さを融合させて新教育

【2005.1~2月号・仙台の躍進する企業として紹介されました】

起業のスタートは、1台のワゴン車が住居兼オフィスだった。派遣できる家庭教師は自分ひとり。収入は当然ゼロ。株式会社セレクティー社長の畠山明氏は「家庭教師のアップル」の始まりをこう語る。ワゴン車が6畳一間のアパートにステップアップし、仲間を集め、会社にしても最初の半年は資本金を食いつぶす日々。それでも公立高校教諭の職を捨てたことへの後悔はなく、子供を1対1でフォローできることへの期待が大きかった。畠山氏は「いろんな生徒がいます。不登校の子、勉強の苦手な子もいる。でも教師時代、そうした生徒を一人ひとりにキチンとフォローができていたかと考えると答えはNOでした。でも家庭教師なら、マンツーマンのフォローができます」そこで同じ思いを持つ教師と、子供をつなぐ教育機関を目指して家庭教師のアップルを立ち上げた。そのとき理念が、一人ひとりそして子供やその両親など相手の感情(思い)を大切にすること。大学生を一切採用しないのも、この理念によるところが大きいと言う。

生徒と教師の相性を重視
「頭が良すぎてできない子を理解できないのでは困るんです。勉強のできない子の気持ちを理解しなおかつ学力を向上させる。私たちが求めるのは、そんなプロの教師です」そのため人選はかなり厳しい。独自の適性判断から書類審査、面接は1時間以上かけて指導力はもちろん、人間性や人柄、熱意等もチェックする。さらに子供と教師の相性がピッタリ合うまで、何度でも無料で交代できるなど独自の仕組みも作り上げた。 そのおかげで勉強の苦手な子が集まり、自分に合った勉強法を見つけて積極的に勉強したり、成績が上がる・希望校に入学するなど成果を上げている。価格も月々の家庭教師代を出来る限り低く抑え、入学金なし・模試受験料なし・教材テキスト費なし等の気軽さで保護者には好評だ。 また「家が遠いので学校の後、市内で勉強させたい」という保護者の希望で、1講座2625円で完全マンツーマン個別指導塾をスタートさせた。家庭教師感覚を残すため、同じ教師が当たるよう心掛けている。 今後は家庭教師研修など質の向上に努めると共に、個別指導塾を各地に展開してシステムのノウハウを蓄積。数年の間に他県への進出も検討中なほか、家庭教師と塾の双方の良さをミックスし教育に強い企業づくりを行なっていきたい考えだ。

「リビング仙台」コラム目次へ戻る