教育コラム

「仙台経済界」掲載コラム

第14回 小学6年生大ピンチ

「うちの子は算数の文章題で、りんごがみかんになっただけでわからなくなる」 という相談が結構あります。いろんな原因が考えられ、多くは算数の学力ではなく、国語の「読み取り力」に起因しています。小学校の低学年のうちからキチンと力を伸ばせていたらと生徒さんの姿を見ていて思います。  国語の学習達成度ってあいまいな感じがしませんか。算数ならば「割り算ができる」「単位量がわかる」などと明快です。六年生では「文章の要旨を捉え、事象と感想、意見の関係を押さえ,自分の考えを明確にしながら読む」ことができればOKですが、これがなかなか具体的にイメージしづらい!
ところが算数でも、どこまで達成していればいいのかが昨今あいまいになっています。
小学校の教科書が今春変わります。日本の教育は「ゆとり教育」の方向で進んできましたが、学力低下の傾向が止まらず、学習内容を見直すことになりました。そこで今回学習内容が昔に少し戻って増えることになったのです。ちなみに中学校の教科書は来年変わります。
「うちの子が三年間のゆとり教育の中で勉強しなかったことは、本当に勉強しなくてもよいことだったの?」という声が保護者の方々から聞こえてきます。基礎ができていれば問題はありません。台形の公式が戻ってきますが、三角形の面積の考え方が身についていれば大丈夫です。
でも、その不安は当然ですよね。学校の指導方針によって身に付ける学習内容には大きな違いが出ています。指導要領がいわば最低ラインで、あとは学校の先生に任されているからです。そのため、中学の先生は「こんなことも学んでないのか!」とびっくりすることがあるそうです。六年生のみなさん、大ピンチです!中学に入る前に学力確認は必要です。
何をどこまで勉強すればいいのかを大人たちがはっきり示すことができれば、子どもたちのやる気アップにつながると思うのですが、いかがでしょうか。

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