教育コラム

「リビング仙台」掲載コラム

入試で年々増える傾向「自分で考え、自分の言葉で表現する力」を問う

プロの家庭教師が教える「家庭教師のアップル」教務部の畠山明さんに、勉強のコツを伺うシリーズ。好評のうちに最終回を迎えました。今回は最近の入試傾向でますます重要視されている「読解力」「作文力」の向上についてです。父母世代が学生のころは、年号や重要語句を覚えていれば、試験である程度の点数がとれました。しかし、最近の入試は、暗記だけでは得点できません。本来、幼い頃からの積み重ねで身に付く「読む力」と「書く力」ですが、受験を視野に入れた年代には、どう指導すればいいのでしょうか。

■自分一人でも書ける自信をつける

高1のJ君、数学で「グラフを見て解ったことを書きなさい」と言う問題がでると、答案は真っ白。最近は社会も理科もこの手の質問が多く、どうしたらいいのか困ってしまいました。小学校の頃から、暗記は得意でも、考えたり文章を書いたりするのは苦手でした。
担当になった家庭教師は。J君には「自分なりに考えた言葉で表現する」訓練が必要と判断。「この表からなにがわかるか」を、ごく短い文章で書く練習から始めました。例えば、地理の地域別人口推移の表。最初のうちは悩みながら「減った」だけの断片的な表現。しかし、励ましながら練習を重ねるうち「10年間で人口は激減した」「地域別には…」「年代別には…」といった書き方ができるようになりました。
「“書ける”自信がつかなければ、読み取ろうという“意識”も生まれません。思い切ってレベルを下げ、初歩的な練習を反復して。ただプライドを傷つけぬよう、どのくらいのレベルを下げるかが指導経験のいるところです」。

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