教育コラム

「リビング仙台」掲載コラム

勉強のやる気がない子どもにはどの子にもある「わかる喜び」を目覚めさせて

子どもの学習に関する悩みは尽きません。「勉強する気がない」「やり方がわかってない」「勉強の習慣づけができない」「読解力がない」等々。こんな時、専門家はどう対処しているのでしょうか。プロの家庭教師を派遣する「家庭教師のアップル」代表の畠山明さんに、豊富な実例から指導のエッセンスを語っていただくシリーズ。第1回は「勉強のやる気がない子ども」についてです。

■勉強なんて大嫌い

ある中学生男子の例です。勉強にはまったく興味がなく、親の言うことはちっとも聞きません。困り果てて家庭教師を派遣することに。話を聞けば「特に理科が嫌い」とのことで、教師は一計を案じました。彼の自宅から水星と金星が見える方角をあらかじめ教えておき、毎晩観察するように勧めたのです。何週間かたち、接近してきた二つの星がよく見える夜には、「今見に行って」と電話で知らせたりもしました。
最初は興味なさそうにしていた彼に少しずつ変化が現れました。弟を連れて夜空を見上げ、「見えた、見えた」とうれしそうに報告してくれるように。星への興味が広がることで苦手だった理科も好きになっていき、「こんなに興味を持ってくれるなんて」と親が喜ぶほどになったのです。

■生きた勉強の楽しさを教えるために

「机に向って勉強していれば安心」と世間の親は思い込みがち。でも、生きた勉強のおもしろさを知らなければ、子どもにとっては苦痛以外の何物でもないはず。「わかるって楽しい」「できるってうれしい」を教えることこそ、大人の役割なのです。

「リビング仙台」コラム目次へ戻る